「非認知能力を育てる遊びのレシピ」という本を読みました。
とても読みやすい本です。
「非認知能力」の本は以前にもレビューしました。
この本は家庭教育の面に焦点を当てた本でした。
今回の「非認知能力を育てる遊びのレシピ」という本は、
子どもの具体的なあそびにフォーカスをして「非認知能力」を取り上げていています。
この本は次の方におすすめです。
◯「非認知能力」を育てる具体的な方法を知りたい方
◯乳幼児期に大切な教育とは何なのかを知りたい方
◯子どものあそびの大切さを伝えたい方
では、どうぞ!
「非認知能力」ってどういうこと?
読み書き計算のように数値ではかることのできる学力とは違った、心や社会性に関する力のことです。
より具体的には何かに熱中・集中して取り組む姿勢、自分の気持ちをコントロールできること、他者とうまくコミュニケーションできること、自分を大事に思えることです。
なぜ、非認知能力が注目されているのか?
就学前教育を受けた子どもたちが獲得した能力の中で、長期的に持続したのは「非認知能力」で、それこそが、将来の成功に繋がる重要な能力だということがわかった。
「英語」「数字・文字」「計算」などの暗記型中心の知識は将来的に残らない。
さらに今後、AIの時代に「非認知能力」はますます注目されるでしょう。
非認知能力を高める遊びって?
この本では以下のようにさまざまな子どもの遊びが紹介されています。
①からだを動かしてあそぼう
②自然とあそぼう
③「作る」あそび
④「なりきって」あそぶ
⑤絵本を楽しもう
⑥大人と一緒のあそび
ある意味、普段から子どもが自然にやっている遊びです。
また、大人にとってはある迷惑な行動が子どもにとっても「非認知能力」を育てる遊びになっているとうことが書かれています。
このような具体例がたくさん書かれていて、とてもおすすめです。
パパ、ママは子どもが普段からやっている行動・あそびの意味を学べます。
保育士も一度読んで、今やっていることの大切さに気づいていただければ良いと思います。
うちの子はうまくあそんでくれない
「だけど、うちの子はそんなふうに遊ばない」っていう悩みがある方にもアドバイスが書かれています。
▶︎アクティブに遊ばない子◀︎
▶︎疲れている子◀︎
▶︎生活リズムが乱れている子◀︎
▶︎親子が消耗している場合◀︎
色々な悩みがあると思います。
親の個性、子どもの個性もさまざまな状況の中で、どうしたらいいか?
一番大切なのが以下の考え方です。
あそびを通して現在の時間を幸せに過ごすことが、おのずと一歩先の幸せを生み出し、その子が生きていく重要な根っこになっていく。
子どもが思うように遊んでくれない、やってくれないのは当たり前です。
それを求めるほど、親子ともに苦しくなります。
子どもに求めることを減らして、大人と子どものあそびの中で、
幸せな時間を過ごすことが将来の子どもの基礎になるということです。
まとめ
この本は乳幼児期の子どもの教育に悩むパパママだけでなく、現場で活躍する保育士におすすめです。
それは普段の子どもの遊びが「非認知能力」を育むことになります。
公園での禁止事項があったり、子どもの事件が多い、世間の目が気になるなど、
「子どもの遊ぶ権利を保障する」ことが難しい日本です。
しかし、この本を読んで子どもにとってのあそびの大切さを再確認して、
子どもとあそびを十分に楽しめるようになれば嬉しいです。
子どもと遊ぶのが苦手と感じている大人の方は次の記事を読んでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。